こんにちは、北川です。
梅香堂さんの訪問レポート第2回は、梅薫堂さんで働いておられる職人さんたちから感じたことをお伝えします。ゆにわとの共通点も多く、とても感慨深かったです。
職人さんの手仕事に感動!
梅薫堂の職人さんたちは、みな80歳以上のベテランの方々ばかり。そんな方々が黙々とお仕事をされる姿を見て、なにより印象的だったのは、場の雰囲気です。
空気が和やかで、なんだか、みんな楽しそうなんです。お一人おひとりが誇りをもって、お線香と向き合われているのが伝わってきました。
お線香づくりには、いろいろな工程があるのですが、特に心に残ったのは、職人さんたちの手仕事。
手仕事を見ていると、お線香って〝生きてる〟なって思わずにはいられません。
たとえば、お線香を束ねて紙テープで巻くとき。この作業は、人の「手」でしかできないそうです。
お線香って、お天気や時期によって微妙に変わるらしいんですね。その違いを感じとって力加減を調節しないと強く巻きすぎて折れてしまったり、緩すぎてきちんと巻けなかったりしてしまうのです。
この調節ってあまりに繊細微妙なので、機械ではとてもできません。
この話を聞いて、御食事ゆにわの食材たちと同じだ! と、思いました。
相手は生きものだから、一つひとつ、違うんです。
昨日と同じ触れ方じゃダメなんですよね。その都度、その都度、目の前のものを感じて、自分の触れ方を変えていかないと。
そう思うと、お線香づくりも人にしかできない仕事だなと思いました。
▲こちらでお線香を乾燥中!
▲窓から瀬戸内海の潮風を入れて、お線香を乾燥させます。
▲窓で風の入り方を調節しています。
そして、もう一つ、ゆにわとの共通点を見つけました。
空気を大事にする、ということです。
梅薫堂さんは、創業が江戸時代という、古くから続く会社だということは前回のレポートでお伝えしましたが、大事にしているのは、その歩まれてきた歴史です。
お線香をつくる製法は、昔ながらのやり方を守り続けているそうです。
というのは、そうやって、「受け継いできた歴史」が、お線香の煙の中に入るから。
先人たちの努力が、空気に残っているからです。お線香は、火をつけると煙が出ますが、その煙は、空間をかえるもの。
梅薫堂さんのお線香には、時空を超えて守られてきた場の空気と、職人さんの想いが込められているのですね。
ゆにわでも店舗の空気はとても大切にしています。私たちゆにわマートでも、
オープン当初から梅薫堂さんのお線香を扱わせていただいているんですよ。
ちなみに、私の最近のお気に入りは「ゆにわのお線香まこも 」です。
お掃除の後にこのお線香を焚くと、ゆにわマートの店内が、まるで神社であるかのような清らかな空気を感じます。
こちらはなんと、梅薫堂さんとゆにわがコラボして誕生した、ゆにわオリジナルのお線香です。
次回のレポートでは、調香師の山田夕夏が、どのようにコラボお線香が誕生したのかをたっぷり語ります。
楽しみにしていてくださいね。
プロフィール
北川祐也(きたがわ ゆうや)
ゆにわマートスタッフ。2007年より、ゆにわ創業メンバーとして、『御食事ゆにわ』スタッフを15年間勤める。ホールスタッフとして培った、明るく丁寧できめ細かな接客と、わかりやすい説明に高い評価を受け、お客様からは「ゆにわさんが何を大事にしているかがよく分かった」といった声をいただいている。現在は、ゆにわマートの店舗に立ち、商品の魅力を紹介するとともに、ゆにわ流ライフスタイルを広く伝えている。